2007/3/26  #1913

子どもを産むこと

最近、テレビを観ていると、
16才にならない子どもたちが
出産するケースが増えてきているという。
全体のなかではごく少数のことではあるけれど
それっていいことなのかなぁ、と思ってしまう。
いいことではないかもしれないけれど
宿ってしまった命はしょうがない。
という判断で、妊娠した子どもや
両親やその周囲の大人の判断で子どもが
子どもを生むことになるのだろう。

テレビでインタビューを受けたある母親は
妊娠した子どもや男の子の強い意志や
その赤ん坊は、唯一その子たちの子どもであるから
という理由で産むことに賛成をしたらしい。

こういう問題には、いろんな意見があると思う。
それを支持する人、しょうがなく支持する人
支持しない人など、いろいろだろうけど
ぼくは、残念ながら支持することができない。
うちには、まだ子どもがいないので、
うらやましい限りのことではあるし
大切な命であることもわかるけど
やはり支持することはできない。

というのも、その命を誕生させる責任は同時に
その命がいい人生を送れることにも責任をもつ
ことだとぼくは考えるから。

命が大切だ。堕胎させるよりも産む方が
いいに決まっている。
しかし、生まれてくる子どもは何一つとして
自分が選ぶことなく、生まれてくるのだ。
その環境が、どのようなものであるのか、
まったく選択の余地のないまま、生まれてくる。

中学や高校など、若くして子どもができたカップルの場合、
ぼくの経験では、男の子がそのまま奥さんと
子どもをかわいがり一生を過ごすことは
難しいことだと思う。
それは、理性ではなくて、体が大人へと発育するなかで
自然なこととして。
もちろん、この年代でも奥さんとなる女の子と
子どもに目一杯の愛情を注ぎながら
やっていける男の子もいるだろう。
ただ、その確率がどうかってこと。

もし、男の子が浮気して、ばれたら家庭がぎくしゃくする。
浮気した女の子のほうが、よくなって
帰ってこなくなり、離婚になったら、どうだろう。
ある程度の年齢の女性なら、生きていく術があるだろうが
まだ、働いた経験もないような子が、
経済的に十分な力を持って、子どもを育てていくことが
できるだろうか。
働きに出れば、まだ若い女の子だし
新しい男性とめぐりあう可能性もある。

十代はたくさん恋をする時期なのだ。
体の発育時計には、そのように組み込まれている。
経済力も弱く、生きていく力もまだまだ未知数な子どもたちが
親となることが、みんなの未来にとって幸せなことで
あればいいけど。

幸せな人生を送ることは、そんなに簡単なことじゃない。
それぞれの人が、少しでもいい人生を送れるように
日々のなかで試行錯誤しながら、生きている。
そんななかに、産み落とされる命なのだ。
その赤ちゃんが、幸せに生きることが難しい環境なら
赤ちゃんのためにも、生まれてこないほうがいいこともある
とぼくは思うのだ。
その赤ちゃんが幸せに生きていけるだけの環境と能力を
保障してあげることができるだろうか。

ただ、いま現実にそういう生活をしている人を
非難しているわけではない。
生きることは素晴らしいことだし、
年がいっているからといって、しっかりしているかといえば
そうでない場合もあるし、
ぼくだって正直なところ、もし子どもができたとき
その子を幸せにできるかどうかは、わからない。

ただただ、子どもたちの未来をことを考えて
判断してあげたいと、思うだけなのだ。
不幸せがひとつでも減り、幸せがひとつでも
増える方がいい。それだけなんだけどね。