2007/3/5  #1892

日本にいる違う民族

先週後半、千葉でロケ撮影をしていた。
場所は、ウエスタン牧場。
かなり関東では有名な場所のようで
映画やCF、有名人を使った撮影などをしている。
この牧場では、馬に乗ることもできて
馬場で少し練習をして、それから近くの海岸線にいき
砂浜を馬で駆けるようなことができる。
撮影中も、馬に乗りにいろんな人がきていた。
そのなかで、ひとつびっくりしたことが。
2日間撮影していた初日にロケバスを止めていた空き地に
2日目は止めないで別の場所に移動してほしいという。
控室も初日とは違う場所に移された。
なぜ?と聞いてみると、ヘリコプターがくるという。
他の撮影?との質問に、いや東京からヘリでお客さんが
こられるんです。とのこと。
車だと東京都内から1.5時間かかるのがヘリだと20分で到着する。
さぞかし忙しい人たちなのだろう。

しばらくすると、ヘリの轟音がとどろきはじめて
あっという間に、空き地にヘリが降りてきた。
周囲はヘリの突風にあおられて、土埃が舞い上がる。
撮影スタッフも、他に車で来ていた一般客も砂だらけ。
いい迷惑だなぁ、と思いつつ、一体誰が降りてくるんだろうと
見ていると、若い男2人にその恋人の女の子2人。
芸能人などの有名人ではなかった。
ヘリはすぐに、また砂埃を巻き上げながら
飛び立ち去っていった。
到着した連中は我がもの顔で、牧場のスタッフに声をかけ
周囲の人たちに、自分たちをアピールしているように見える。
しばらくすると、またヘリがやってきた。
そして、また土埃。今度は誰だ?と思って見ていると
今度は、少し年輩の男性2人と若い女性2人。
これで全員のようだ。その8人はさっそく馬にのり
颯爽と馬場を走っている。まるで自分たちの牧場のように。

牧場スタッフに一体誰なの?と聞いてみると
IT企業の社長連中とその恋人だという。
いわゆるヒルズ族だそうで、
日本に住む違う民族をはじめて見た。

ぼくには縁のない人たちだと思っていたけど
こんな所で会えるとは。
金持ちには金持ちの遊び方がある。
ぼくは遊ぶお金が仮に1億万あっても、
こんな遊び方はしないけど
これだけ豪遊する人がいることで、
儲かる会社もたくさんある。
あの人たちがいることで、食べていける会社もあって
その従業員の家族も生活していけるわけで
それはそれでいいのだ。

ただ、そういう暮らしをしている人とは
明らかに違う世界に生きている。
日本語という共通言語を共有しているだけで
価値観や世界観などは、
全く違う民族のような気がした。
人体的特徴や住む場所による物理的な民族と、
価値観や思想が全く違う民族と、
2つあるんだと、ヒルズ族という人たちを
見ながら思った。