2007/1/28  #1856

正伝寺

石を投げれば学生に当たるといわれるほど
学生が多い京都。
それと同じくらい多いのがお寺。
大きなお寺から小さなお寺まで、
数えたらきりがないほどのお寺がある。
そのうち、昨日は、仁和寺、龍安寺そして正伝寺に
ロケハンにいってきた。
仁和寺、龍安寺は、多くの人が一度は聞いたことのある
有名なお寺。
仁和寺には、国宝の金堂があり、世界遺産にも認定されている。
龍安寺ももちろん世界遺産。
世界の宝というだけあって、どちらもすごい。
仁和寺にいたっては、これほどの建物と敷地が
お寺という機能にどうして必要なのか、
お寺というのは、そもそもどういう機能のものなのか
そのことを考えさせられるほど、広大な敷地のなかに、
気品ただよう名宝の数々が存在している。

あまりにも有名な龍安寺の石庭には、
あふれんばかりの人だかりができている。
座って美しい庭の景観を愛でるために
順番待ちをしている人、大きな声で話をする人、人人人。
ゆったりとした時間を提供しているはずなのに
ざわついた空気が残念でならなかった。

そんななか、正伝寺の庭の美しさは格別だった。
西加茂の五山の送り火の舟の山腹にひっそりとたたずむお寺。
ゆるやかで細い坂道を自転車であがっていくと
小さな駐車場がみえた。そこに自転車をとめ
木々に囲まれた参道をのぼっていく。
訪れていたのは、1組のカップルのみ。
あまり期待をせずに、拝観料300円を払って入ってみると
そこに広がっていたのは、比叡山を借景とした
時間が止まったかのような
静かで優美な枯山水の庭園だった。

ここになら、何時間いてもいい。
何時間でもずっといたい。
訪れる人も少ない庭園は
誰のために手入れをされているのか。
観光客を意識した他の有名なお寺にはない
心を感じる景色がそこにはあった。