2007/1/22  #1850

和歌山の山々

ロケであちこちよく行くなかで
最近きれいだと思うのが、和歌山の山々だ。

少し小高い場所に立つと
遠くに見える幾重にも連なった山々が
とても神秘的な光景に見える。
雲がうっすらとかかり、どこまでも山々が
別の世界へ誘うヒダのように奥へ奥へと連なっている。
ひとつひとつの山を越えるごとに少しずつ
別の世界へと導かれていきそうで。
どこまで続く山深さと美しさ、そして畏怖の念。

この山のなかには、何かがある。
そう感じずにはいられないような荘厳な風景。
やはりそこには熊野という地がある。
南方熊楠さんが、熊野に魅せられたわけが
少しだけぼくもわかるような気がしてきた。
これぞニッポンなのだ。
美しいなぁニッポンって。

いい風景を見ると、頭のなかに音楽が流れてくる。
どこで聞いた曲でもなく、自分のなかだけで
わき出ては消えていく。
雄大な景色と自分のなかで流れるリズム。
圧倒された意識はどこかへ飛び出していく。
心のバケツはからっぽになり
思考の糸もきれいにほどけていく。
感じたままが感じたままにできないいつもから
感じたままでいいよ、と解放される気持ちよさ。

和歌山の山々の景色を眺めていると
とても気持ちよくさせられるのだ。

熊野古道。歩くときが近づいているのかなぁ。