2004/6/1  #5

追記

ホピの長老達がそれまでいっさい表にでることのなかった「ホピの預言」を公表する事を決めたのは、その預言の中に記されていたある事が実際に起きてしまったのが理由であった。

「物質文明に生きる白い兄弟(白人)が造り出すであろう、一度地上に落ちたらすべての物を焼きつくす”灰がびっしりつまったひょうたん”が出現した時は、人類が自ら造り出した物によって地球そのものを破壊しようとする危険な時代に突入する。」

この記述はまさしく、1945年8月アメリカ合衆国が広島と長崎に投下した2つの原子爆弾(預言で言うところの”灰がつまったひょうたん”)であった。ちなみにこの原子爆弾はホピの地から採掘されたウランを主材料としニューメキシコ州ロス・アラモス原子力研究所で製作されたものである。

長老達による会議での決定を受け、「物質文明に片寄った間違った道から、今すぐバランスのとれた正しい道へ戻らないと人類は浄化の日を迎える事となる。」というホピのメッセージを携え、1959年に最初のホピのメッセンジャーがニューヨークの国連を訪れてからすでに40年以上が経っている。その間、ホピの預言を受け入れ、人類が歩んでいる方向に大幅な修正が加えられた軌跡は残念ながら見当たらない。世界中で起きている経済の低迷、貧困問題、エイズ、狂牛病などの疫病、イラク戦争をはじめとする戦争問題、異常気象、環境汚染などのニュースがひっきりなしに届けられる2004年現在、ホピの預言で言われるところの「浄化の日」のプロセスがすでに発動し始めているという事実に異義をはさむ余地はない。

しかしながら、我々一人一人が地球という存在の上に生かされている生物の一種であるという自覚を持ち、地球上で暮らす上での正しいバランスを保つ努力を続ける限り、この先、我々の次の世代、もしくはまたその次の世代に現在よりも、より良い状態の地球を残す事は可能なのではないだろうか。それは現代に生を受け、生まれてきた我々全員に課された課題なのではないか。とても責任の大きな事ではあるけれども、それはまたとても意義のある事であると思う。

ネイティブアメリカンは七世代先の子孫に自分達と同じ生活環境を残す様な暮らしをするという。人間は空気を吸い、水を飲み、動物、植物などを食べなけれは生きていく事は出来ない。それらは食料品店やコンビニで簡単に手に入れる事ができるものであるけれども、元をたどればすべて地球の大地からもたらされるギフトなのだ。それらの資源が絶える事無く供給され続けるためには地球のバランスを正しい状態で保つ事、環境問題などを抜きには考えられないのである。

今の僕にとって地球のためにできる事。それは自分のできる範囲で、地球や社会との正しいバランスという事を意識しながら日常を暮らしていく事。僕個人が行う行為自体は微力なものではあるけれども、僕だけでなく、一人でも多くの人が意識、行動を少しだけ変える事によって、確実に今よりも過しやすいバランスの取れた世の中へ、より良い未来へと変化していくものだと信じている。



"You may say I'm dreamer

But I'm not the only one

I hope someday you'll join us

And the world will be as one."


"Imagine" By John Lennon


1971 Lenono Music/BGM Music Publishing Ltd.