2004/7/20  #54


沖縄からアジアが見えました


あー、毎日暑いですね。
ヒートアイランド現象で灼熱地獄と化したオフィス街をスーツ着て歩いてると、これはもはや仕事ではない、修業だ、という声が、どこからともなく沸騰した頭の中に響いてきます。
ああそうか、これは修業であったか。なんだ、それならそうと早く言ってよね。
修業っていうんなら、ビルの排気口から吹き付ける熱風も、体の芯まで凍り付くような冷房も、全部ガマンしちゃう。めざせ解脱、メシアとなるのだ。世界を救えナゲウリ子・・・・・・って、なわけないぢゃん!冷房効かせすぎ!余計に気温が上がっちゃう、がぅー!

地球規模の温暖化が進む昨今、自衛のためにも、また地球環境を守るためにも、こうなったら自らの平均体温を上げて対抗するしかないですね、もう。
暑い国の人は体温高いって、ご存知ですか?
私のラオス人の友人たちは、みな平熱で37度以上。
日本人とたった1度しか違いませんが、外気温との差が少ない分、暑さには強いのだそうです。
そのかわり寒さには弱く、外気が10度を下回ると、凍死者が出ることもあるそうで、それって・・・。

先日、沖縄へ行ってきたのですが、なぜか大阪よりもずっと過ごしやすく、南国リゾートのつもりが、結果的には避暑休暇のようになってしまいました。
たぶん沖縄の気温は平年並みで、本土が異常なんでしょうね。

沖縄は、10代の頃に、訳わかんないままフェリーに乗って行ったのを除けば(訳わかってなかったので、連れが船酔いしてたことと、サイコロステーキ食べたことしか覚えてないの)、昨年の波照間島に続いて二回目。
もうすっかり沖縄大好きになってしまい、ラオスとどっちが好きか、うーん迷っちゃうぅ〜、といった感があります。なんでだろう。沖縄が、日本の中で飛び抜けてアジア濃度が高いせいなんでしょうか。

中国で共に留学生活を送った東京の友人が、大阪の街を歩いて「大阪はアジアだねえ」と言ったことがありましたが、沖縄のアジアらしさに比べたら、大阪なんてハワイかアメリカのよう。
昨年、石垣島に立ち寄ったときにも思いましたが、台風に負けない為にそうなっているのか、コンクリート造りの丈夫そうな四角い家々を見ていると、なぜだかベトナムのハノイにいるような錯覚に襲われます。

気候や風土はもちろんですが、今回の旅で「おっ!?」と思ったことのひとつに、紙銭がありました。
ご存知の方も多いと思いますが、中国や東南アジアでは、祖先をまつる際に、供物のひとつとして紙銭を用意し、それを燃やして祖先に捧げます。
紙銭は、祖先があの世で使うお金で、中国で初めてそれを目にしたときには、「お金にシビアな中国人らしいなー」と笑ってしまいましたが、その風俗は、広くアジア全域に広がっているんですよねえ。沖縄にも、そういう風習があるらしいんです。

で、その紙銭が、お盆が近かったせいかもしれませんが、名護市のコンビニに置いてありまして。
・・・・コンビニですよ、コンビニ。コンビニに仏具!
なんというか、その『なんでもアリ』感に、「ああ、アジアに来たー」と、変な感慨に心を震わせてしまった私。その感慨は、味噌とかお菓子とか売ってる雑貨店に結納セット(!!)まで並べられているのを見たときピークに達し、もう完全に沖縄のとりことなってしまったのでした。ハイ。

あー楽しかった、沖縄。
今帰仁村では、潮だまりでエビ追っ掛け回して、宿の人たちと泡盛酌み交わしておしゃべりして、那覇では、バックパッカー時代を彷彿とさせるような1泊1500円の民宿で雑魚寝しました。
仕事では、視察も兼ねて高級ホテルばかり泊まり歩いてて、それも役得だし楽しいんだけど、やっぱり私はこっちが好き。
何見るよりも何食べるよりも、自分でいろいろ動きまわり、何かと出会って、心を通わせたり心を震わせたり、そういうことが、後から力になる、私を強くしてくれるような気がします。

改めて、自分のスタンスを見つめなおした、この夏のナゲウリ子でした。
やっぱ、こういう旅が好きなのだー。

追記 :今帰仁酒造の「美しき古里」がすっごく美味しくって。好きなだけ飲ませてくれた「海辺の自然学校」の皆様、ごっつぁんでした。うふ。