2004/3/29  #47


いつもありがとうございます。

いやー、やばいって、本当に。

交野の春は、やばいほどに美しく、暖かな日差しを浴びながら自転車で走ると、目に映る景色に、いちいち心が震えます。
少しずつ緑が増えてきた山並み、圧倒的なまでの桜並木、公園の雪柳、菜の花の咲く畑。
お気に入りの神社にお参りしては、この地に住まわせていただけることを、深く感謝してしまいます。

なんかもう、子供の写真を同僚に見せてまわるパパの気持ちってこんなのかな、と思う。愛情を感じるものを、他の人にも喧伝して回りたいという衝動が抑えきれません。親バカならぬ、移住者バカ。
「引っ越して、どう?」などと聞かれようものなら、ラオスの良さや、中国人の理不尽なおかしさを語るのと同じ情熱で、ここに住まう喜びを滔々と述べてしまいます。
はーい、バカですよー、ここに交野バカがいますよー(笑)。


実は東京本社への転勤の話もチラリと出ていたのだけど、できることなら私はこの街にずっと住みたい。
18から家を離れて、神戸の下宿が震災で全壊して引っ越し、中国留学をはさんで、大阪市内を南から北へ転職とともに引っ越し、と、転々としてきましたが、やっとたどり着くべき場所にたどり着いた、という感じがあるんだもの。
この先、どんなふうに働いて、誰とともに生きていくのか、歩きながら見付けていくしかないし、その時々で住みたい場所も変わるかもしれないけれど、根を張りたいと思える地をひとつでも見付けられたことに、心底ホっとしています。


さて、回を重ねるごとに、アジアからどんどん脱線していくこのコラム、いったいどこへ向かっているんでしょうか。かなりの後ろめたさを感じつつ、だらだらと脱線しっぱなしです。
でも、こんなふうに書く場所があって良かった。
コピーライターを辞めて5年近くたつけど、書くことはやっぱり好きで、書いてると癒されていくのを感じます。
「あなたの歩く、その一歩一歩が祈りなのだ」というネイティブアメリカンの言葉があったように思うけど、私にとって、書くことが祈りみたいなもの。
忙しくて書けない時もあるけれど、いつも、届くべき人の心にちゃんと届きますように、と祈りながら書いています。ねー、やえぴょん?

それに、書いてると知らない人からメールを頂戴することもあって、そういうのって、すっごく嬉しいんです。読んでくださる方、励ましてくださる方、本当に、いつもありがとうございます。

・・・あ、今ね。これを神社の境内で書いているのだけど、参拝にきた老夫婦が、「この階段きついなあ」 「でも、アンコールワットの階段はもっと急でしたよ」と語りあっているのが聞こえてきました。
ふふ、なんかおかしい。アジアネタから脱線してるって書いてる真っ最中に、カンボジアのことを思い出させる声が聞こえてくるなんて。
神様の声だったのかもしれませんね。

じゃ、次回はちゃんと軌道修正、ってことで。