2004/3/23  #46

目指せシンプルライフ

(今日も長いよ、ふふ)

TOP URGENT / PLEASE QUOTATE BY THIS EVENING,SORRY I TROUBLE YOU!!!
「大至急、夕方までに見積もり出して!ごめーん!!」
某国の現地手配を委託している提携会社にファックスを送った直後、背後で先輩が「うぉぉぉ!?」と叫ぶ声が聞こえました。
「ナゲ、おまえ今、〇〇社に見積もり流してへんかったか?」
「流しましたけど」
「〇〇社、ガイドが客の金盗んで、旅行業の免許を凍結されたらしいで!今オペレーター協会からメール来た!」
「えぇぇぇ!? どーすんですか、この至急の見積もり!?」
「っていうか、俺の来月のツアー、〇〇社の手配やねんで、どうなるんや!?」
「げぇぇっ、俺もツアーあるで、そこー!」
社内が騒然とする中、じーっとパソコンを見詰めていた上司がボソっとつぶやいた言葉が、一同を我にかえらせました。
「・・・なあ、このメール、ヤフーのアドレスついてるで」

・・・ヤ、ヤフー??なんでオペレーター協会からの通達メールが、ヤフーのアドレスから来るの?
「嫌がらせやな、〇〇社に対する」・・・・あー、あぁ。
そっかー、嫌がらせかー。そういえば、なんか文章ヘンだもんなー。どこが出しただろう。
「〇〇社の競合先ちゃうか?現地の」。
あー、そっか。そっかー・・・・。
なんだか、寒ーい気持ちになりました。〇〇社は、某国ではけっこう大手で、そこと提携している日本のランドオペレーターはうちだけじゃないんです。〇〇社に問題が起これば、日本でも困る会社がたくさんあるし、一体なにを狙ったんだか・・・怖いなあ。
それでなくても、日本人は過剰反応しやすいんだから、やめてほしいな、全くもう。

・・・と。本題はここから。
以前にもメールをいただいた福井の方からお便りを頂戴しました。
ラオスについて、前回の私と同じようなことを書いているHPがあるから見てみてね、というような趣旨で、そのHPというのが、自転車で世界を駆けて、本も出版されてる、石田さんという方のサイト。
ラオスは本当に何もない、でも何もない以上のものがある、というような内容でした。
それが何であるか、いちいち明言はされてなかったけれど、心だったり優しさだったり笑顔だったり、そういう目に見えない、でも何よりも大切で美しいものが豊富にあった、ということなんだと思います。

ほんと、物質的なものよりも、そういうものが豊かであることを、本当の豊かさというんでしょうね。

ラオスやカンボジアの田舎に行くと、家々のほとんどが高床式で一間しかなく、外から丸見えの家の中には家財道具らしきものがあまりないことに気付かされます。
最初は、正直に言えば「やっぱ貧しいんだなー」という目で見ていたのですが、そのうち、こう思うようになりました。
ああ、布団と鍋ひとつあれば、生きていくのには事足りるんだな、と。
もちろん、そこで食うや食わずの生活をしていれば話は違ってくるのでしょうが、幸い私が出会った人々の多くは、物質的なものを持たなくても、日々の糧に感謝しながら心穏やかに暮らしているように見受けられました。
同じ人間なんだから、こういうシンプルな暮らしも不可能ではないはずなのですが、私たちときたら、荷物が多いこと多いこと。
先日引っ越した際、1DKの部屋から運び出した段ボールで玄関前の廊下にバリケード築いてしまったときには、一体この部屋のどこにこれだけのものが潜んでいたのか、我が目を疑いました。半間しかないはずの押し入れは実は異次元空間の入り口で、こっから夜な夜な地底人が出入りして、勝手に私の荷物を増やしてたんじゃないかと思ったくらい。

しかも、前回の引っ越しから一度も開封してない段ボールまであるじゃないですか。恐る恐る開けてみたら、コピーライター時代に泣きながら徹夜して作った、憎たらしいんだか愛しいんだか、複雑な思い入れたっぷりのカタログ数冊が出てきて、迷った末に、やっぱりもういちど封をして、新居に連れてきてしまいました。
こうやって私は、捨てるに捨てられない物たちを一生持ち歩き、死んだ後で「この建音カタログって、捨てていいの?」と孫たちの頭を悩ませたりするのでしょうか。
・・・・と思うと、いらないな、思い切って捨てちゃお。思い出は、私の中にあれば充分で、それを物で証明する必要はないんだわ、きっと。

もっとシンプルにしてねえ、溜め込まない、しがみつかない、をモットーに、もうちょっとサラリと生きていきたいなあ、と思います。
溜め込んだりしがみついたりするのは、人生の全てを自分でコントロールしようとするからなんですよね。
でも結局一人で生きてるわけじゃないし、人とお互いに影響しあって存在してる以上、全てをコントロールできるわけない。
だから委ねる気持ち、というか、神様がいいように取り計らってくれるのを信じます、という気持ちで日々過ごしていければいいなあと考えています。全ての出来事を、信頼の気持ちで受け入れられるようになりたい、と。
本当にそれを体現できるようになるまで、まだまだどころか、まだまだまだまだまだまだ・・・・って感じなんですけど・・・ね。

余談ですが、自転車買いました。
嬉しくって、チャリチャリと漕いで、山手のほうまで行きました。山手のほうの駅前では、地元の農家の方が、採れたての野菜を売ってるんです。
そこで買ってきた青菜の花を湯がいて、からしマヨネーズ和え・・・んんんんっ、おいしい!春の味です。
現在、田舎ライフを満喫中。おうちに帰るのが嬉しくって仕方ありません。やっぱ根っこは山口の田舎者で、それは宿命みたいなもので、それで帰ってきちゃったのかな、場所は違っても、草の香り、土の匂いに近いところに。
地元で採れた野菜がてんこ盛りになったキッチンに、とても心豊かになる毎日です。んふふーん♪