2003/9/8  #32

大切なもの

6月に訪問したカンボジアの施設のホームページを見ていたら、私が持っていった浴衣を着た女の子達の、実にかわいらしい写真が載っていました。スペシャルかわいい〜!なのです。
あー、あんなにいっぱいデジカメで写真を撮ってきたのに、浴衣を送ってくださった方に見せただけで、まだ聞き耳にも載せてない。
なんでこんなに怠慢なんだろうと、なんだか自分が恥ずかしくて落ち込んでしまいました。
と同時に、忙しさに紛れて彼・彼女たちのことを忘れている瞬間が多くて、はっと思い出す度、「どうして忘れていられたんだろう」と、自分を怪しんだりしています。

いつもそう。
大好きな場所へ行ったり、旅の本を読んだり、長く連絡を取っていなかった友達に会うたびに、「こんなにいとおしいものを、よくこんなにも長い間忘れていられたな」と、自分にビックリすることがあります。
四六時中思い出していたら、雑事だらけの日常生活が営めなくなってしまうからなのかな。
忘れちゃいけないんですよねー。自分にとって何が大切で、何が大切じゃないか、いつも自覚しながら歩いていたいんです、けど。ごめんなさい、ほんと。
「忙しくてできない」というのは、「やろうという気がない」というのと、ほとんど同義語だといつも思っているのですが、ちゃんとしたコラムが書けません。スランプかなあ。
旅行業者で良かった。これが前職(ライター、の卵)だったら、「書けないだあ?明朝リミット!」と、24時間決して電灯の消えることのない不夜城のごとき職場に、朝まで監禁されているところでした。くわばら、くわばら。今回はとりあえず、まだお見せしてなかった、カンボジアの女の子の浴衣姿を見てあげてください。

近況報告としては、いまウチの上司が、某日本伝統芸能の大御所様のご旅行手配を承っていて、ものすごいことになっています。大臣でもなければ皇族でもない、名門の家元とはいえ一般市民だろう、と思っていたのですが、さにあらず。
今まで『自称VIP』という人々の手配はたくさん受けてきましたが、やはり日本を代表する伝統文化の家元となると、ご乗車いただく車を遠方から運んでくるわ、ホテルを何フロアも借り上げるわ、現地で食べるもの飲むものまで、お付きの方からものすごい細かい指示なんか出て、うちの現地スタッフが一品ごとに毒見せんばかりの勢いです。
家元様、もうすぐご出発なんですけど、どうなるんだろう、ちょっと楽しみ(笑)。