2003/6/4  #27

アジアの変なしがらみ。


毎週末、着付けモデルとして帯でグルグル巻きにされる生活が続いています。

日本の民族衣装って、ほんとにすごいと思う。
正式な伝統衣装が、素材や装飾、小物にいたるまで凝りに凝ったものであるのは、どこの衣装でもそうなのですが、着方がここまで複雑怪奇な民族衣装も珍しいのではないでしょうか。
花嫁衣装なんてその最たるものですが、特に帯が結びようによって七変化する様は、もはやミラクルです。
私がガイジンなら、間違いなく「ワーォ、エキゾチックジャパーン!」って叫んでる。

普段着の着物ですら、肌着つけて長襦袢きて着物きて、そのうえに羽織を着もする、しかも腰紐だの伊達締めだの帯だのでそこら中ぐるぐる巻きですから、ある程度自分で着られるようになるまでは練習が必要です。

これだけ複雑に着込んでたら、殿方のほうも脱がす醍醐味があって楽しいんじゃないですかね、くす。

最近すっかり着物にハマってしまい、転職するなら機織りに、などと考え始める始末。
憧れますね、縁側のある一軒家の軒先で、よく着込んだ絣の着物かなんか着て機織りして、旦那様は山か畑で野良仕事、あ、猟師がいいかな、仕留めた熊かなにか担いで帰ってきたり、うさぎを生け捕りにしてきて飼ってみたり・・・って、ヤバイ、現実社会に即してない(笑)。

まあ、そんなふうに趣味をゆっくり満喫できるのも、そこそこ暇な今だからこそ。
なんやかんやと悩みは尽きませんが、いま置かれた状況も自分にとっては意味あるものなのだと感謝しつつ、一日も早いアジアの復活を祈りながら毎日を生きています。

さて、そんなふうに暇を満喫している中、何かボランティア活動でもしてみようと思いたち、どうせならやっぱりアジア関連でしょう、といろいろ調べているうち、変なことに気が付きました。

「あ、これいいかも」と思うものが見付かって、その母体をチェックしてみると、ライバル会社が連絡先となっていたり、そこまで密接なつながりでなくても、ある団体のスタディーツアーをライバル会社が手配していたり、というのが非常に多いのです。
まあ、うちの会社もカンボジアに小学校建てたりしてるし、アジアを舞台に仕事をしている会社が、何らかの形で現地に利益を還元しているというのはとても素晴らしいことなのですが。
見えないところで変なしがらみがあるようで戸惑っています。
個人レベルだから関係ないといえばそうなのかもしれませんが、ライバル会社が母体となっている団体に参加して、後から身分がバレても気まずいですしね。

あるんですよ、いろいろ。
普通に何社かの競合を勝ち抜いて仕事を取っても、ややこしい視察を含む手配だったりすると、現地で活動してるNPOと関係のある会社が出てきて、そこを通さないと手配できなかったりして、最終的に仕事をそっちに取られたりとか。

そんなわけで、全くしがらみのない団体を探して、その中から自分にできることを見付けるのも一苦労。
仕事としてアジアに関わるということは、ひとつところでの接点を深く掘り下げることになる一方、知らない間に、それ以外での接点を排除することになりかねないものなんだな、ということに気が付きました。

今、やっとひとつ見付けて、これから具体的なことを詰めていくんですけど、ボランティアの道も一日にして成らず、って感じですね、いまさらですが。

先日は、ひさしぶりに献血してみました。
が、血管が人より細かったらしく、看護士さんいはく、「ちょっと静脈が破れちゃったんで、しばらく青タンできますけど、二週間もあれば治りますから・・・」。
ええっ、静脈破れたって、そんなサラっと。
おかげさまで、右腕に大きな青タン作って、物がぶつかる度に「いったーい!」と騒ぎながら生活しています。

いやはや、世のため人のためも楽じゃありません。
これまであまりにも忙しくて、仕事以外でなんら社会に貢献できてなかったツケを、いま分割で返済しようとしているところです。

さてさて、何年ローンになることやら。
ま、一生かけて、のんびりやっていきましょう。
私達は、そうやって学び、魂を磨くために生まれてきた、らしいので。ウケウリですけど。