2002/8/19  #5

「秘境へGO!」

ランドオペレーターの営業マンというのは、日ごろ何をやっているのでしょう?
得意先を回って御用聞きをし、見積もりを出してお仕事とってくる、これは他業種の営業と一緒ですね。

で、このほかに現地視察やホテルとの仕入れ交渉、クレーム処理なんかがありますが、ランド屋稼業の一番の醍醐味といえば、「ツアー企画」ではないでしょうか。

新聞やパンフレットに載っている、いわゆるパッケージ旅行というのは、大手旅行社なんかだとそれ専門の部署の担当者が企画を作っています。企画やりたきゃ、そこに配属されるしかないわけですね。志願者も多いし、けっこう倍率高いみたいです。配属されたって、なんでもかんでも好きに企画していいわけじゃない。広告1本打つのにも、大変なお金がかかりますから。
その点、色々な旅行社さんに出入りしているランドオペレーターは、バカ安パッケージから超秘境旅行まで実に多彩な旅行に関われるし、時には自分でツアーを企画して売り込みをかけたりすることもできちゃうのです。
売り込みかけるのはタダ、しかもそれを採用してもらっても、広告代払うのは募集主体となる旅行社さんですから、おいしいでしょ、これ。

実際、私が企画したパッケージが新聞広告やパンフレットに載ったりしたこともありますけど、これってやっぱり嬉しいです。ヒットしないと、「ナゲ、これ絶対売れる言うたやんけ、広告代お前んとこで持て!」と、しこたま絞られますけど。

んで、じゃあどんな企画をしているかと言いますと。

簡単なものは、上海3日間とかベトナム5日間とか。単純なコースなだけに競争が激しく、ツアー内容よりも、いかに安く組めるか、その方法を考え出すことで真価を問われます。
これは、あんまり面白いもんじゃない。面白いのは、やっぱ秘境。

不景気不景気と騒がれる昨今でも、お金持ってる人は持ってるもんで、「世界中おもなところは行き尽くした、もっと変わった所はないのか!」と新たなデスティネーションに野望を燃やしてる富裕層、けっこう多いんですよね、これがまた。
で、そういうお客さん向けに、どんどん新しい企画を出していかなきゃいけない。そこで秘境旅行の企画が必要となってくるわけですが、いかに各地域専門のランドオペレーターとはいえ、秘境と言われるようなとこなんか通常行かないし、情報もほとんど風の噂レベル。
でも企画は作らなきゃいけないから、はっきり言ってほとんど賭けです。「このツアー、ほんまに行けんの?」って・・・。

まあ、旅先で死者でも出したらトンデモナイので、紛争地域は当然はずすし、交通とか安全面のリサーチはちゃんとやりますけど、なにしろ秘境でしょ。なにが起こるかわからない。
1、2年前、某秘境旅行専門の旅行社が主催した南米ツアーで、お客さんが現地人に殴リ殺されて大騒ぎになりましたけど、あれって亡くなった人にとっても旅行社にとっても、運が悪かったとしかいいようがないなー、というのが私の感想です。あくまでも私の、ね。
参加する側も、秘境であると十分認識したうえで、何が起こるかわからないというのは、ある程度覚悟しとかなアカンのんちゃうかなあ。暴言かしら。

というわけで先日も、「私はここへ行ってみたい」という動機だけで作った中国雲南省のツアーが採用され、何とか無事に行って帰ってきました。
添乗員さんから「ちょっと大変でした」とは聞きましたけど、たまたま昨日、テレビでそこを紹介する番組やってて、見たらこれ、「ちょっと大変」どころじゃなかったんですよ、えらいことに。
こんなとこにあんなお年寄りの客を行かせたのか、ってゾッっとしちゃいました。あぶねーあぶねー。

というわけで、昨今は秘境ばやりですが、みなさんご安全に。
いちおう調べてますから死にはしないと思うけど、ハイリスク・ハイリターンっすよ。

ちなみに、あんまり手探りだけでツアー作っててもヤバイので、ワタクシ来月、四川省の世界遺産・九寨溝へ視察に行って参ります。さほど秘境というほどでもないけど、パンダ抱っこさしてもらえるみたいです。グリーンピースが怒らないか・・・?