#8

自分ひとりで考えてることなんてすごく小さい。
謙虚にあたりを見回せば
たくさんのヒントがある。


□うえやま
自転車世界一周や「夢の掛け橋プロジェクト」、
達さんの夢というのは、スケールが大きいですよね。
それを実現していくエネルギーは
どこから湧いてくるんでしょうか?

□達さん
う〜ん、そうですね・・・。
目的があって、そのためにいろいろ手段を
考えるじゃないですか。
人間はひとりじゃ何もできませんが
謙虚な気持ちで、ゴールをイメージしていると
何か「大きな意志」のようなものが
いい方向に導いてくれる気がするんです。

だから、ぼくが一人でやっているという感覚は
ほとんどないですね。

逆に一人でやってると思ったら、
絶対にできないと思います。
「夢の掛け橋プロジェクト」は、いろんな人から
必要なものを必要なタイミングで協力していただけたから、
実現できたんです。
そのひとつでも欠けていたら、
無事にゴールできなかった、
ぼくはそう思っています。

□うえやま
必要なタイミングで協力してくれる人が
現れるというのは、どういう状況なんですか?

□達さん
たとえば、「夢の掛け橋プロジェクト」の準備をしている時、
東京のFM局に出演しました。
たまたまそれを世界的なアウトドアブランド
「パタゴニア」の社員の方が聞いておられ、
すぐにぼくの旅のフォトエッセイ『やった。』を読んでくださり
彼女の働くお店で
講演させていただけることになりました。

ありがたいことにその講演が、たまたま定員を超えました。
その後、何度も呼んでもらっているうちに、
「夢の掛け橋プロジェクト」の主旨にも賛同してもらい、
期間中必要になるウエアー類などを
ご協力いただけることになりました。

こういったことが、よく起こりました。
それは、ぼくがどうだというレベルを
越えていると思います。

□うえやま
ただ、その中心で考えて行動しているのは、達さんですよね。

□達さん
確かに、動いているのは自分ですけど、
的確なアドバイスや忠告をしてくれる人、
支持してくれる人がタイミング良く現れるんです。
また、いただいたお手紙や講演を聞いてくれた人たちの感想文を
じっくりと読むと必ずヒントがあります。
そのひとつひとつをつないでいけば
道は自然に見えてくる、
そんなふうに思っています。

自分ひとりで考えてることなんてすごく小さい。
謙虚にあたりを見回せば
たくさんのヒントがあるわけです。

自分の周りには無い、と思っているのは、
見ていないからではないでしょうか。