#7

大人が夢を語る。それが子ども達への
最大のメッセージになる。


□うえやま
子どもたちは、達さんから世界一周の話を聞いて
どんな感想を持っているんでしょうか?

□達さん
自転車が身近な乗り物ということもあり、
すごく素直な答えが返ってきますね。(笑)
「目の前にいる人が、
自転車で世界一周をしてきたんだから、
自分の夢もきっと実現できるはず」と
心から素直にいえるんですね。
それは、もうすごい財産だなって思います。


――― 講演を聴いた子どもたちの感想文より―――

・東京都 1年生 MMくん
ぼくは じてんしゃで せかいいっしゅうなんて
できると おもいませんでした。
ゆめは さっかーせんしゅです。
ずっと そのゆめを あきらめません。
ずっと おとなになっても、ずっと あきらめません。
ずっと そのことをあきらめません。

・宮城県仙台市 2年生 HOくん
いも虫をたべてみたいです。サインがほしかったです。
なぜ、ひげをいっぱいはやしているのですか。
いもむしはなにあじでしたか。

・高知県 5年生 YOさん
坂本さんは自転車で世界一周してすごいですね。
日本一周もがんばってください。
坂本さんが「あいさつが大事」と言っていたので
近所のおばさんにこんにちはと言ってみたら、
気持ちよくへんじがかえってきました。

とても気持ちよかったです。

・ 秋田県金浦中学校 3年生 AMさん
坂本さんが話していた事で、一番ドキッとしたのが
「自分ができないことを人のせいにする」
(中略)です。
勉強なんかとくにです。やらないのは自分なのに、
聞かないのは自分なのに、何かと先生に文句をつけてた事、
かなりあったと思います。
そのところを坂本さんのおかげで、
気づくことができたので、
本当に感謝したいと思います。

・ 岡山市に住む18才学生さんの新聞投稿記事より抜粋
中略)最近では、何もかもが満たされている。
そんな時代に生まれてきた私たちは、
お金があれば手に入るものは多く、
ハングリー精神というものが欠け、
夢や希望を忘れていると思う。
夢を語らなくなってきた大人にも
責任があると思う。
でも、私は坂本さんという夢を語れる
大人に出会えて良かった。

自分にも夢というものがある。
講演を聞いて私も少し勇気がわいてきた。

 

□うえやま
世界の子ども達に出会われて、
今回日本の子ども達にも出会って、
世界と日本の子どもに、何か違いはありましたか。

□達さん
いろいろありますが、
開発途上国の子どもたちの顔は、
大人びていることがあります。

それはなぜなのか、旅をしながらずっと考えていたんですけど、
子どもたちが持っている誇り
じゃないかと思うんです。

村や家庭のなかで家畜の世話をしたり、小さい子の面倒をみたり、
水を汲みにいったりしているんです。
暮らしのなかで、子どもたちにしっかりとした役割がある。
子どもたちがいなければ一日が始まらないし、
生活に支障がでる。そんな役割を持っているかどうか
だと思いました。

□うえやま
「夢の掛け橋プロジェクト」を終えて
どんなことを感じられましたか?

□達さん
子どもじゃなくて、ぼくたち大人が
どう生きるか、ということです。

よく子どもは社会の鑑だといいますが、
ほんとにそのとおりだと思います。
まわりにたくさん夢を持っている大人がいれば、
子どもも夢をもつんじゃないか。
だから、「ぼくらが夢をもたなきゃいけない」と。

また、日本各地で受けたおもてなしは、
世界と同じだったということです。
その土地を愛して、家族や仕事に誇りを持つ人たちは、
何の見返りも期待せず、清々しくもてなしてくれました。
日本人は、自国のいいところをたくさん知って、
もっと日本と日本人に誇りを持ったらいいと思います。

家に泊めて頂いたこと、家庭料理をごちそうになったこと、
酷暑のなか一緒に走ってくれた人、
そして、実行委員会やプロジェクトを立ち上げてくださったこと、
生かされていること、すべてに感謝したい。
そんな気持でいっぱいです。