#2

現地の人と同じものを食べることが、
体力維持の秘訣だった。


□うえやま
世界のいろんな国のなかでも
アフリカなどの田舎の村に入っていくときは、
どんな気持ちで入っていかれたんですか?

□達さん
自分は、その村にとってよそ者ですから
「いつもお邪魔している」という気持ちで
入っていきました。
最初は僕も緊張しているし、村の人たちも警戒している。

外国人がめったに来ない場所になると
「おまえは何者だ」と男たちが迫ってくることもあります。

そんななかで気持ちをこめて挨拶をし、
握手をして、手のぬくもりを感じながら
話をしていると、少しずつ自分のことを
わかってもらえるようになって、
受け入れてもらえるようになるんです。


□うえやま
なかには受け入れられなかったこともあったんですか?

□達さん
もちろんありました。
「ここには泊まるところはないから、隣の町にいけ」
といわれたり・・・。
アフリカでもあったし、中国の雲南でもありました。
スペインで断られたときは、町中にホテルもなかったから
教会のまえで寝ました。

□うえやま
世界を回っていれば、いろんな国でいろんなものを
食べられたと思いますが、食事はどうしたか、苦労しました?

□達さん
自転車で旅をしていると、
どうやって体力を保つかということ
ばかり考えてるんですよ。

もうそれしかないってくらいに。(笑)
バカみたいに食いますから、自転車乗りは。

食べ物にありつけるというのは、
すごくありがたいことなんです。
見たことないような物でも出されたものは、
何でもいただきました。
彼らが、朝から晩まで働いていられるのは、
これを食べているからなのだと思うと
何でも食べられました。


また彼らと同じ物をいただくことで
はじめて自分が受け入れられる

ということもわかりました。

□うえやま
現地の人と同じ物を食べていれば、
食あたり、水あたりもあったんじゃないですか?

□達さん
何度もありましたよ。でも、ぼくは梅干し食べていたので
これでだいぶ防げたと思います。
梅干しは殺菌作用があるので
世界一周の必需品のひとつでした。

また当たらないと思って食べるってことも重要だと思います。
イメージは、人間の免疫作用にすごく影響していますからね。
イメージって、強烈だと思います。

今日は肉を食べたいって1日中念じていると、
出されたスープに本当に肉が入っていたり、
今日は転ぶなって思ったら、転倒したり・・・。(笑)
だからいいイメージを持ち続ける大切さを
日々感じていました。