#10

今の夢は、ギニアに学校や井戸を建設すること。


□うえやま
達さんの今の夢は何ですか?

□達さん
『やった。』の印税で、
ギニアに学校を作ろうと思っています。
なぜギニアなのかというと、
世界一周中に、マラリアと赤痢を
併発して倒れた村があるんです。
不幸中の幸いで発病したところが、
現地のお医者さんの家だった。

お医者さんといっても、
薬も限られていて水道も電気もガスもない、
田舎の小さい村のドクターだったんです。
村の人たちも親身になって看病してくれました。
村長は、貴重な鶏を元気が出るようにと
食べさせてくれました。
「日本では病気の時、おかゆを食べるんだ」なんて言ったら
本当に作ってくれて号泣しながらいただきました。

村を出発するときに、薬代や治療費、食費などの
お金を置いていこうとすると、
「オレの国にいる間はオレが面倒を見る。
それにお前は友達なんだから、
お金なんかもらえるわけないだろ」
って。
決して生活は楽じゃないのに、
ガンとして受け取らないんです。

ぼくは、彼らから返せないほどの恩を受けたし、
生きていく上で大切なことをたくさん学ばせてもらった。

だから、今年の秋、
旅のフォトエッセイ『やった。』の印税で
学校や井戸など村人みんなに役立つような
プロジェクトを作って
恩返ししたい
と思っています。

□うえやま
学校を建てるというのは、すごいプロジェクトですね。

□達さん
学校を建てるというと、聞こえはいいんですが、
実際モノの援助は、よくないといわれています。

というのは、学校は作ったけど先生は誰が雇うのか、
仮にぼくが給料を払ったとしても、将来僕が死んでしまったら
その先はどうするのかなど、問題が山積しています。

だからぼくは現地で人や技術を育てるのが
いいのではないかと思っています。

もし余力があれば、ギニアから留学生を呼んで
日本で勉強してもらってもいいかなとも思います。
こうして少しずつ恩を返していく。
それが今の夢です。

具体的には、7月に一度ギニアへ視察にいって、
( 現在ギニア視察中/7/28)
どんなプロジェクトになるか様子を見てきます。
そして、10月から12月まで現地に滞在する予定です。

あとこれは余談ですが、ぼくの本『やった。』が、再来年から
高校の英語の教科書に採用
されることになりました。
MAIN STREAMとNEW STREAMの2種類
(増進堂・受験研究社)なんです。
そして偶然今日、第8刷りが決まりました。
これも、みなさんのおかげです。
ありがとうございました。

□うえやま
ギニアの学校、ぼくも本を買った一人として応援しています。
今日は貴重なお話ありがとうございました。