第4回 その5

仕事のときは、ここのことが気になる。
ここにいると、仕事が気になる。
仕事と趣味がお互いに刺激し合って
上手くバランスを保っているんです。

 

□うえやま
もし、ここが儲かっていたら、
仕事を辞めて、ここに専念しようと思いますか?

□焚火小僧さん
それは、ないです。
趣味と実益とか、いいますけど、
その両立はムリだと思っています。
趣味が実益になってくると、趣味でなくなるじゃないですか。

□うえやま
趣味の延長でペンションを経営している人が
いらっしゃいますが、それは、どうでしょうか。

□焚火小僧さん
動機は趣味で、始められたんだと思いますが、
食べていくためには趣味を犠牲にしないと
いけなくなるでしょ。

□うえやま
今の時代の趣味っていうのは
あくまでも仕事がメインであって、
それを補う非常にサブ的なものだと思うんです。
おまけですね。
その一方で、ペンションなんかを経営されている方は、
趣味を越えてそれで生活している人たちですよね。
趣味が仕事になってしまった。

ほとんどの人が、このどちらかになると思うんですが、
この場合、ライフスタイルとしての柱は、
仕事という柱が一本ですよね。

でも、焚火小僧さん場合は、仕事もあって、
しっかりと根付いた趣味もある。
ライフスタイルのなかに、二本の柱がある。
これが、ぼくにとっては、非常に新鮮だったんです。

□焚火小僧さん
あー、そうですか。
私にとっては、このスタイルが一番ラクなんです(笑)
ここに来ているときはね、仕事のことが気になるんです。
普通、あんまり気にならないでしょ。
でも、なんか気になる。
それで、仕事をしているときは、こっちが気になるんです。
あそこ、次どうしようかなぁーって。
考えてるんです(笑)
そのギャップがいいでんすねぇ(笑)

柳生ひろしさんも同じようなことを本に書いてました。
仕事のときは、山が気になるし、
山にいると仕事のことが気になるって。
仕事と趣味がお互いに刺激し合うんです。
基本的に飽き性ですから、
そうやって、ギャップのあることをしないと、
上手くバランスが保てないんですね(笑)
何でも一途にやっている人を見るとすごいなぁと思いますけど、
ぼくには、できませんから。
このスタイルがいいんです。
だから、ここをどうしようかっていう構想を
よく会社でやってますよ(笑)

□Aさん
エー加減でしょ。(笑)

□焚火小僧さん
あくまでも趣味ですから、
がんばらなくていいんです。
でも、ひとりで構想して、ひとりでやってたら、
ひとつ間違うと、とんでもない方向にいきますから。
そういう意味で、
みんながバラバラな意見を持っているから、いいんですわ。
焚き火しながら、次の構想を話してても、バラッバラ。(笑)
それで、その真ん中をとるようにして、
少しずつ進んでいくんです。
だからね、2時間話し合って、作るのは30分とかいうこと
結構ありますけど(笑)

□うえやま
そういうのんびりした空気が続ける秘訣になんでしょうかねぇ。

□焚火小僧さん
あのー、あまりヘビーなことは好きじゃないんです。(笑)
今こうやって、キャンプが出来る場所を作ってますけど、
アウトドアが全部好きかというと、そうでもないんです。
この横の道は、比良山系の登山道なんで、
よく道を聞かれるんです。
でも、ぼくら、実は登山のこと全然しらんのです。(笑)
ログ建てたりしてますけど、山登りとか、
ヘビーなことは全然ダメ。(笑)

□うえやま
信じられないです。
ログ建てたりされてるから、
本格的なアウトドアマンだと思ってました。

□焚火小僧さん
違うんです。
思いっきりライト感覚です。(笑)