第4回 その1


訪れた人に、「気持ちいい」と感じてもらえる場所を
作りたかったんです。



□うえやま
ぼくが、最初にここを訪れたのは、ホント偶然でした。
この上にある楊梅の滝を見に来たら、
たまたまD's woodという看板があって、
なんとなく足を踏み入れたら、
なんとも言えない穏やかな空気が流れていたんです。
そこで、焚火小僧さんにお会いしたんですね。

□焚火小僧さん
そうでしたね。

□うえやま
今は、ログハウスが建って、
手入れの行き届いた雑木林があって、
非常に気持ちのいい場所になっていますが、
ここD's woodさんは、もともとどういう場所だったんですか?

□焚火小僧さん
ここは、先祖の山なんだけど、
昔は、春から秋にかけて友人達とバーベQ、
冬は鍋なんかをしてたんです。
友達たくさん集まって。
そのころ、この山の手入れができていなかったため
石がゴロゴロしてるし、樹は伸び放題、結構荒れてたから、
ちょっとずつきれいにしていこうと思って始めたんです。
だから、最初につくったのは、
下草や掃った木々を焼くところ。(笑)
それが、今の焚火スペースなんですけどね。
そこから、じわじわ始まったんです。
そのうち、この喫茶店(D's hut)を
建てようかという話になったんですけど、
建物を建てるとなると、
ややこしいことがいっぱい出てきたんです。
ここは、ウチの土地ですけど、国定公園内なんで、
建物を建てる前に、
県に申請して許可をもらわないといけなかったんです。
それに時間かかりました。
1年半ほど、かかったんじゃないですか。
許可がおりたときには、膨大な紙の束になってましたから。

□うえやま
お役所関係のことは、何かと大変ですよね、まったく。
でも、なんとか、許可がおりて、
この丸太小屋1棟目(D's hut)を建てられた。

□焚火小僧さん
そうです。
それから、雑木林の手入れをしていきながら、
今、雑貨を売っている丸太小屋を建てて、
あと、デッキやテーブルなど、
こまごまとしたものを作ってきたんです。

□うえやま
小僧さんは、最初から、これだけ立派な土地になるとは、
思っておられたんですか?

□焚火小僧さん
うん、だいたいの構想はありましたよ。
こんな感じにしたいというイメージは持ってましたが、
具体的な部分は、みんなで焚火しもってね、
ちょっとずつ決めてきたんです。
でも、決めるっていっても、雑談のなかでやってるから、
なかなか意見なんかまとまりません。
みんな好きなこといいますから。(笑)
作るんは早いですけど、作り出すまで長いですよぉ。

□うえやま
この喫茶店(ログ)は、自分たちで建てられたんですか。

□焚火小僧さん
とりあえず、この喫茶店は一番最初だったんで、
業者に頼んで作ってもらいました。
作っているのを見てると、簡単そうに作っていくんですよ。
それをみんなで見ながらね、これやったら自分たちでも
作れるんとちゃうか、という話になってね。(笑)
今、となりの雑貨を売っているログを自分たちで
作ろうということになったんです。
でもいざ、最初から作るとなると、大変だから、
キットを買ってきて、それを組んだらどうか、
という話になってたんですね。
だけど、焚火仲間のなかに、大工さんがいて、その人が、
「原木を買ってきて皮をむくところから作らへんかったら、
そんなもん、面白ないで」
いうんですね。期間も
「だいたい、1ヶ月か、2ヶ月あればできる」
っていうから、
それやったら、最初から作ってみよか、ということになって、
原木買ってきたんです。

□うえやま
でも、そう上手くは、いかなかったんですか?

□Aさん(焚火小僧さんの友人)
これが、大きな大きな間違いの第一歩になったんです。(笑)

□焚火小僧さん
そうですよ、もう。(笑)
1年半から2年くらいかかりましたよ。
もう大変でした。
ログを作るときには、チェーンソーが必ずいるんですが、
最初は、誰もそんなもの持ってなくて、
「なんかチェーンソーいるみたいやで」と、買いにいきました。
そんなところから始めたくらい、みんな素人だったんです。

□Aさん
ログ セルフビルドの本を買ってきて、あーでもない、
こーでもないといいながら
ここどうしたら、えーんやろいうて、試行錯誤しながらねぇ。(笑)

□うえやま
でも、大工さんがいたんじゃないんですか?

□焚火小僧さん
そうなんですよ。
でもね、この大工さんが全然手伝ってくれないんです。
来たときには、指示はしてくれるけど、
全然手伝ってくれない、現場監督ですわ(笑)

□Aさん
そのうち、みんな動かんようになってしまって、
全員監督・・・(笑)

□焚火小僧さん
だから、時間かかりましたよ。
ずいぶん、屋根のない時期が続いてたんで
この横を通られる登山客の人が、
これを見て、馬小屋かなと思ったっていうから・・・(笑)

□うえやま
そうやって、少しずつ作ってこられて、
あとには、雑木林のなかにあるいろり小屋とか
シャワー小屋ができあがったんですね。

□焚火小僧さん
あのいろり小屋ですけど、
雨が降ったときに、あそこで焚火をすることもありますよ。
あとは、雑木林のなかの針葉樹を切って、
広葉樹の森にしていってるんです。
広葉樹の森って、気持ちいいでしょ。

□うえやま
そうですね。
裏の雑木林なかは、空気が穏やかですもんね。
ここまでするには大変だったと思いますけど・・・。

□焚火小僧さん
まぁ、少しずつ、気が向いたときに作っていってます。(笑)
そんなにあせることもないですし・・・
楽しくワイワイと・・・(笑)