第1回 その4

 

クライアントの視点でなく、
ユーザーの視点で常に仕事に取り組むこと。
仕事をする上で
最も大切にしていることです。

 

うえやま
今の時代って、マックが一般に普及したから
自宅でもデザインや印刷のデータが作れるように
なってきたましたよね。
その関係か、フリーになる人が増えていると思うんですけど。

大河内さん
・・・うん、そうですね、少しニュアンスは違いますけど。

うえやま
どういうことですか?

大河内さん
フリーのなかにも、
仕事なくて、フリーといっている人と
仕事をきちんと持ってて、
フリーだと言ってる人とありますから。

うえやま
確かに、景気が悪くて
失業率も増えているのもあって
やむなくフリーになっている人もありますけど、
そういう人たちを除いても
フリーの人は増えているように思うんです。

マックとか、プリンタとか、電話おけば、
SOHOになるし、極端にいえば、
それで仕事ができてしまうし
設備投資も数十万円で済みますから。

でも、仕事の量は確実に減ってる。
市場全体のパイが減っているなかで、
いくら器があっても入る器と
入らない器がでてくる。

入る器には定期的に入るけど、
入らない器には、まったく入らない。
ぼくは、そう遠くない時期に、
淘汰される時期がくると思うんですが
そこを越えていかないといけないと
先はないですよね。

これまで、大河内さんも、
10数年間の間には
いろいろあったと思いますが、
そこを乗り越えてこられてきたのは
何がポイントになっていると思いますか?

大河内さん
スタンスだと思います。

うちのスタッフにも常々言ってることですが、
仕事って、基本的にクライアントがあっての話なので
自分本位では、すすめられない。
そしたら、相手が要望するものを出すのは、
当たり前の話です。

でも、それだけでは、絶対ダメですね。
普通のことですもんね、
言われたことだけをするのは・・・。
クライアントの先にいるお客さんとか、
最終それを使うユーザーが、
ほんとうに、これでわかるのか、見やすいのか、
そこのところをしっかり考えないとダメですね。

たとえば、クライアントから出てきた原稿を見て
そのまま作るとわかりにくい、というのであれば
別に、自分たちがいいと思う案も
持っていくということが大切なんです。

それが、たとえ自分たちにとって、
やりにくいことであっても
最終ユーザーが見たときどうか、という点から
提案していくことを、
スタンスとして持っていないと、
淘汰されるなかに入ってしまうと思いますね。

うえやま
なるほど。
つまり、仕事をいただいているお客さんが、
その先のお客さんに評価をいただくためには、
どう作っていくのがいいのか。
つねに、お客さんのお客さんや、
最終ユーザーを見て
仕事をされてきたということですね。

大河内さん
そうですね。
だから、ウチのクライアントが、
その先のクライアントから
評価を受けたら、ウチの評価もあがるじゃないですか。
そしたら、ウチのクライアントの仕事が増えて、
ウチにもまた仕事がくると・・・。

うえやま
いかに、お客さんを儲けさせてあげるかですね?

大河内さん
儲けさせてあげるというか、
もっとシンプルです。

ユーザーが見て、見やすいか、わかりやすいか。
それで、良ければ結果として仕事がついてきて、
お金がついてくる。

まぁ、そういっても、仕事は減ってますけどね。(笑)
でも、そこまでしてれば、自信が持てます。
──なんで、ウチに仕事けーへんねん!
──けーへんのは、おかしいやろ!
思うこともありますよ。(爆笑)

 

つづく・・・