第1回 その2

 

330万円出して買いましたよ、
マッキントッシュ。
一年悩みまくって、ほんと毎日。

 

うえやま
現在は、CGとかWEBとか
バリバリやっておられますが、
マック(macintosh:以下マックです)を使われるように
なったのは、 いつ頃ですか?

大河内さん
10年くらい・・・前かな。

うえやま
ぼくが、会社に入ったのが、10年前で
そのときにも、部屋に何台かは、
マックありましたね。

大河内さん
10年前に入れてたのは、
結構早かったと思いますよ。

うえやま
当時、すごく高かったでしょ。

大河内さん
めちゃめちゃ高かったです。
本体とモニタ、あとプリンタとか周辺機器を入れて
330万円くらい。

うえやま
今やったら、33万円ぐらいじゃないですか?

大河内さん
安く見繕ったら、それくらいでしょうね。

うえやま
一桁違いますよね。
この10年で一桁も変わったんですね。

大河内さん
すごかったですよ!昔は。
マックでFXってあったでしょ。
あれで120万円ぐらい。
20インチのモニタで軽く
100万円越えてましたね、モノクロで。
13インチのアップルのモニタでも、
2、30万円してましたから。
個人でやってたら、買えない。

うえやま
厳しいですよね。
いま、それだけ設備投資が必要だったら、
ぼく、独立できてませんね。

大河内さん
厳しいと思いますよ。
でも、それでもマックで出来ることなんて
知れてました。CGで文字に厚みをつけるだけでも、
すごく時間がかかりましたから。

うえやま
そんな、高価なものなら、
導入するのに、すごく勇気がいったでしょ。

大河内さん
マックが出始めた頃って、
みんなマックにそんな期待はしてなかったんです。
いまだったら、
「あれもできる、 これもできる」って
アピールしてますけど
昔は、ディーラーに聞いても
「それはちょっと難しい、それも難しいです」
って、できることがホントに限られてました。
だから、悩みましたよ。

330万円ですよ!
その当時、ロットリングペンさえあれば
十分出来るじゃないですか。
──わざわざパソコンでやらなくても
ええんとちがう?
って思いながらね・・・。

そのとき、新規を探そうと思って、
営業に回っているときに
すでにオールマックでやってる
デザイン事務所があったんですよ。
そこで聞いたら、
トレースも全部マックでやってるいうから、
「こんなんできますか?、あんなんできますか?、・・・」
って、いろいろ聞きに行きました。

地図をトレースして、
その上にエリアごとに何ケ所も色をつけて、
そこに付けた色が一発で変えられるって
聞いたときは、びっくりしました。
「えっ、そんなことができるんですか」って
(笑)

うえやま
それで、買おうと決めたんですか?

大河内さん
いやー・・・、そんなことを繰り返しながら
1年ほど、毎日、悩みましたね。
──ウチにはまだ早い、とか
──でも、やっぱりこれからは必要やろ、とか。

うえやま
そんなことを思いながら、
導入したきっかけは何だったんですか?

大河内さん
導入したきっかけ?
・・・えっー、覚えてないですね。
意を決して注文したのは覚えてるんですけど。

うえやま
マックが入って仕事の内容は
大きく変わりましたか?

大河内さん
変わりました。めちゃくちゃ変わりましたね。
今までだったらロットリングペンで書くのが精一杯で、
分解図書いて、説明書の図面書いて、
そこから広がりなんてなかったですから。

でも、マックが出てきてからは、
いろんなことができるようになりました。
ウチの事務所でも、マックは5世代目ですけど
新しいのを買うたびに、いろんな実験しましたよ。

最初は、スキャナで子供の写真を取り込んで、
服の色を変え見たり、
次は、立体のボールを描いてみたりとか、
試しているうちに、
いろんな技術を身につけたましたね。

うえやま
そういう新しいことって、
やっぱりフリーでやってる人のほうが
早いですよね。

大河内さん
そうですね、デザイン事務所とか印刷会社とかって
編集とかDTPとか、そっちが優先してしまうから、
そんなところまで手が回らない。
でも、ボクらはそれができるんですね。
自分のために時間が使える。

できたものを出力して、
クライアントのところに持っていくと、
盛り上がるんですよ。
そしたらクライアントの方から、
「こんなんできる?、あんなんできる?・・・」って
逆に反応が返ってきて。

うえやま
そこから、どんどん広がってきたんですか?

大河内さん
そこからですね。
いままでとは違うジャンルの仕事
画像処理とか、CGとか
クライアントさんからのオーダーがあって
やり始めたかんじです。

うえやま
クライアントさんのニーズに応えていったら
こうなった、っていう感じですね。

大河内さん
そういうことですね。
お客さんに育ててもらった
というのはありますね。

 

つづく・・・