第1回 その1

 

ぼくね、社長から会社もらったんですよ。
どうしよか、思いましたよ、ホント。

 

うえやま
大河内さんって、今はCG作ったり、
ディスプレイを企画したりされてますけど、
もともと何をされてたんですか?

大河内さん
もともとは内装の仕事をしてたんですよ。
デザイン学校を卒業して・・・。
3年ほどは内装屋で、
いろんなディスプレイとかを作ってました。

それから、工業デザインの仕事があると聞いて、
次の会社に変わってね。
でも、そこでは、工業デザインなんかせずに、
工業製品の分解図ばっかり書かされてましたね。

うえやま
「あれっ、違うやん」って感じですか?

大河内さん

そうそう。
まぁ、でもそこで、辛抱してやってたら、
社長に気に入られたみたいでね。
当時、だんだん、仕事が少なくなってきてて、
その会社も、当時6人いたのに、
気づいたら、社長と二人だけになってしまってた。
笑うでしょ。
で、そのとき、社長の奥さんのお父さんが
下着の販売業をされてて。
年商でも何億って売り上げてたみたい、当時は。

うえやま

すごいですね。

大河内さん

奥さんのお父さんは、トップではあったけど
もう、かなり年だったから、
他の人が、実質指揮をされてたみたい。
でも、その人が病気で倒れてしまった。
年商何億の会社だから
指揮する人がいないから混乱しますよね。
そこで、大手下着メーカーから
直々に、うちの社長に
指揮をとってもらえませんか、
と依頼がきたみたいです。

うえやま

よっぽど会社が混乱してたんでしょうね。
メーカーの人が依頼にくるんですから。

大河内さん

それで、うちの社長が、
「大河内君、しばらく、留守にするから
あとは、頼むよ」
って、出ていってしまった。

うえやま

でも、社長ですから、ちょくちょく顔は
出されてたんでしょ。

大河内さん

最初はね。
でも、だんだん、向こうが面白くなってきたのか、
こっちにあまり顔を出さなくなってきたんです。
もう、ぼくひとり、フリーみたいなもの。

うえやま

打合せから、制作まで、全部ひとりでされてたんですか?

大河内さん

そうそう、全部自分でやってました。
お客さんのところ行って、打ち合わせをして、
帰ってきて制作して、納品する。
全部やりました。

それから、1年くらいして、社長から
「大河内君もええ機会だから、独立したら」
って、いわれて。
そのままお客さんをもらって
スタートしました。

うえやま
それって、すごく、ラッキーじゃないですか!
独立して何が大変って、
クライアントを見つけることが一番大変なのに、
いきなり、顧客付きでスタートなんて。

大河内さん
すごくラッキーでしたね。
だから、最初は、営業活動をしなくてもよかった。

うえやま
儲かったでしょう。
会社がそのままスライドですもんね。

大河内さん
儲かりましたよ。
笑いがとまらなかったですね。
ホント。(笑)
いままで売り上げの中から
給料としてもらってたものが、
売り上げ全部、自分のお金になるんですよ。

うえやま
お金の使い方とか
わからなかったんじゃないですか?

大河内さん
全然、わからないです。
今までどおり、給料をもらっても、
口座には、まだお金があるから。
そのお金をどうしていいか、
わからなかったですね。

うえやま
そのときに、いまの
「デンハウス」になったんですか?

大河内さん
そうです。
そのときから、デンハウス。
27才でしたねぇ。

 

つづく・・・
次回は12/28掲載予定です