2004/2/6  #78

種なし果物ってどうやって作るの?


こんにちはー。ラムネ庵です。
しかし寒いですねー。
こんなに寒くて僕はぶるぶる震えているというのに
近くの川では鳥が水に思いっきり足をつけて平然としているから
びっくりです。
鳥の足には神経というものがないのか?
いったいどうなってるんでしょうね。まったく。
羽毛もうらやましいぞ!

ところで今回は果物のお話です。
市場に出回っている種のない果物って
いったいどうやって作ってるんでしょう。
種もないのにどうやってつくるの?
種なし果物の種ってあるの?って思ってたんです。
卵が先か鶏が先かみたいな不思議さがあります。
種なしのものにはスイカ、柿、それからピーマンなんてものも
あったり結構たくさんあるみたいですね。
では、調べたことを発表します。

●種なしブドウとスイカの作り方
そのなかでもすぐに思いつくのは種なしぶどうですけど、
まず種なしぶどうはどうやって作られているのか。
意外と単純で、
普通の種ありの木に、花が咲く時期の前後に
“ジベレリン”という植物ホルモンを花の部分に塗ります。
そうするとなんと種なしぶどうができちゃうということなんです。
なので、種なしぶどうは種ありぶどうの木に種なしの
実をつけさせたものということになります。
ちなみにジベレリンというのは植物が普通に持っている
植物ホルモンの一種で、もともと
成長を促す目的に塗ってみたら思いがけず
種がなくなった!という偶然から発見されたものだそうです。
スイカの場合も似ていて
こちらはコルヒチンという薬品をつけて育てたスイカの種と、
ふつうのスイカの種を交配させると種なしスイ カの種が得られます。
それでこれを畑にまくと種なしスイカができます。
できた種なしスイカからは種がないので
また同じようなことを繰り返して種なしスイカをつくります。
ぶどうよりちょっとだけ複雑ですね。
どっちも日本から始まった作り方だそうです。

●種なしにする物質はどんな働きをしているのか?!
ブドウにおけるジベレリンにしろスイカにおけるコルヒチン
にしろなんだか魔法のように種をなくしてしまうのですが
いったいどんな作用をブドウやスイカに
及ぼしているんでしょうか。
難しい話は頭がいたくなるのでうまく説明できないのですが、
ようはこれらの物質はブドウやスイカの
遺伝子にある染色体の数を変えちゃうのです。
通常、染色体というのは2本で一組なのですが
ブドウやスイカにこの物質をつけることによって
染色体を3本1組にしていまいます。
こうなると一般的に子孫を作る能力を欠くことになるそうで、
だから種ができない、という理屈なんですねー。
これっていうなれば遺伝子組み替えじゃないのー!
とこわくなってくるのですが、種なしぶどうは、
もともとぶどうがもっているホルモンを使ってるし、
もちろんちゃんとした試験もされて保証されていますし、
それに、さらにもっともなお話があるのです…以下…

●話は変わってバナナの話
というのはね。
もともと種のない果物、
バナナとかパイナップルとかみかんとか
ありますよね?
あれらはもともと種があったものが自然の力で
遺伝子組み換えが行われて種がなくなったものなのです。
でも僕ら食べてて全然平気ですもんね。
そういうことをふまえて考えると
そんなに危険なことでもないような気がしてきますね。
そう、バナナにはもともと種があったのです。
輪切りにしたときに黒い点々がありますがあれは種のなごりです
(実際原種に近いバナナは今でも種があるらしい)。
しかし、自然の突然変異によって種なしのものがでてきて、
またそれが人間にとって食べやすかったから
広く栽培されていったそうです。
そうやって現代以前も人間は無意識に遺伝子組み換えを促進してきた
とも言えるかもしれません。
ちなみにバナナは種がなくても根っこから
生える新芽で新しく育つことができます。

さて、僕が一番あったらいいなと思う種なし果物は
メロンです。メロンて早く食べたいのにまず
種がそれを阻止しようとしてますもんねえ。
しかし今のところ、種なしメロンはできない
とのことでした。残念。さくらんぼもできないそうです。

ではではまたね。

蛇足:イチゴの赤い実は果実ではない?!
実は外側についてるちっちゃいゴマのような
ぶつぶつが本当の果実だったのです!
さらにこのなかに小さい種が入っているということです。
じゃあ赤い実の部分はなにかというと、
「花托(かたく)」といって、
果実のベットの役目を果たすものだそうです。