2003/1/31  #36

みんな節分に太巻きを食べているのか?!

こんにちは、ラムネ庵です。
今回はアンケートで告知させていただいたとおり、
節分に太巻きを食べる風習について考えてみました。

そもそも、節分に決まった方向を向いて太巻きを食べるって
いう風習が僕としてはすごく不思議な光景に思えて、
いったいどれくらいの人がやってるんやろう
ということから今回アンケートをとらせてもらったんですが、
たくさんの方からご回答いただきました。
うれしいなぁ。ほんとにありがとうございます。
早速みなさんからいただいたメールの一部を紹介させていただきます。
☆・★・☆・★・☆みなさんのお便りから・★・☆・★・☆・★

〜食べる派のみなさん〜
大阪にお住まいの内藤さん
もちろん食べます!但し下記事項を厳守しなければなりません。
1  「今年の方角」に向く。
2 丸ごと1本食べる。食べやすいように切ったりするような
  お上品な事は決してしてはいけません。
3 だまって食べる。丸かじりをしている間は決して誰とも話をしてはいけない。
4 一気に1本食べ切る。太巻きを途中で置いてはならない。

兵庫県にお住まいの金岡さん
私にとっては、この習慣を知らない人(こんな習慣がない地区がある)
ことが驚きでした。
和歌山在住の電気屋さん
晩飯に「巻き寿司一本」って日があったなぁ…(涙)
切ってもないし…。

山口出身のナゲウリコさん
神戸の大学に通ってたころは、そういう風習あったような気がします。
うん、食べた食べた、西南西に向かって正座して。
やってる自分が猛烈に恥ずかしかったのを記憶しています。

大阪のdendenさん
独身時代はそんなこと知りませんでしたが、
結婚(16年目)してから妻に半強制的に食わされ、
それから習慣になりました。

〜食べない派のみなさん〜
仙台出身のゆみこさん
ある方角に向かって食べるなんて。それが年によって変わるなんて。
あっちを向いて食べるという決まりのある食べ物なんて、
あとにも先にも聞いたことありません。
おもろいなー、とびっくりしたのを覚えています。

福岡出身のクリモトさん
僕の実家の方では、節分に太巻きを食べると言う習慣は、
なかったなあ…僕の家の近所でも聞いたことないし。
それとも、僕だけが全然知らんことなんやろうか…
とにかく、その習慣のことは今初めて聞きました。

福井市のゆうさん

太巻きの丸かじりは小さいときはやっていませんでした。
15年くらい前から、徐々に浸透してきたような気がします。

千葉県のゆいさん
千葉では絶対やってませんでした。少なくとも最近までは。
近頃は小僧寿しなどの策略で少しずつ広まってきたみたいよ。

滋賀県のケーキ屋ゆきさん
母上によると昔はそんな習慣なかったのだそうよ。

京都府在住のナガヤマさん
節分に太巻きを食べない。ちなみに茨城出身ですが
今昼休憩のメンバーの出身地(北海道、香川)でも食べないようです。
☆・★・☆・★・☆・★・☆・★・☆・★・☆・★・☆

ふ〜ん。ほんと色々な意見があっておもしろかったです。
特に兵庫県の金岡さんの
「こんな習慣がないという地域があることが驚きでした。」
に驚きました。
それくらいある方たちにしたら身に付いた風習なんですね。
これってカルチャーショックです。

メールを読んでいると最近始めたという人はいても
やめたという人はいませんし
この風習は着実に拡がり始めているということですね。

全部で25人の方からお返事いただいて
北海道から福岡まで幅広い情報が集まりました。

そのうち「太巻き食べてる」という方は8人。
その方達すべてが大阪、京都、和歌山、兵庫にお住まいの方でした!
やっぱりもともと関西を中心に行われてる風習みたいですね。

でもね。大阪の内藤さんは
山口県出身のお母さんの教えでしていたそうですし、
4代以上まえから大阪にお住まいのみゆきさんちでは
最近までやってなかったそうです。

むー、一概に関西からだ!っていいきれないとこがありますね。
おなじ大阪でも地域によって違うのかも。

節分に太巻きが食べ始められた起源なんですが、
いろいろ諸説あるようでして、
どうやら明治時代ころから行われていたらしいです。

一般に拡がったのは、調べた限り一番有力な説は
大阪のdendenさんも書いてくれていましたが、
1977年に大阪海苔問屋協同組合が節分のイベントとして
道頓堀で実施したのをマスコミが取り上げ、
全国のお寿司屋さんがそれに便乗して
全国に広まったということのようです。

調べてみましたが、この組合は確かに存在しました。
他にも関西厚焼工業組合っていうところが
ポスター作ってました。
そうそう、最初に大阪の内藤さんが書いてくださってるように、
この風習にはいろいろと決まり事があるんですよね。

まず決まった方向を向く。これって毎年変わるんでよね。
この方向のことを「恵方」というそうで、
節分のときだけのものではなくて、
一年の福を司る大吉の神様がいる方向です。
一年を通してあらゆる福がそちらの方向に集まるとされています。

恵方は、十干(じゅっかん)で決まるそうです。
   甲(きのえ)・己(つちのと)  寅と卯の間(東北東)
   乙(きのと)・庚(かのえ)   申と酉の間(西南西)
   丙(ひのえ)・辛(かのと)   巳と午の間(南南東)
   丁(ひのと)・壬(みずのえ)  亥と子の間(北北西)
   戊(つちのえ)・癸(みずのと) 巳と午の間(南南東)
どうして方向が毎年中途半端な向きなのかがこれで
謎が解けました。

今年の方角は「南南東」ですって。
でもみんなこんなわかりにく方向をどうやって
探して食べてるんでしょう。
方向オンチの僕としては方位磁石かなにかないと
間違えた方向に向いて食べかねないです。

風が吹いたら桶屋がもうかるように、
節分になったら方位磁石が売れるなんてことは
起こってないでしょうか。

なぜ太巻きを食べるのかということに関しては、
太巻きが鬼を追い払う「こん棒」を意味するとか、
太い太巻きを食べることで、恵方を向いて大きな口を開けて
福を体内に呼び込むのだとか諸説あるみたいです。
そして無言で食べる。なぜしゃっべっちゃいけないのか。
これは願い事をしながら食べるからだそう。
そこでしゃべってしまうと願い事はかなえられないみたいです。

他にも、節分には太巻き以外にもいろいろ風習があるみたいですね。

福井のゆうさんからの情報によれば、
関東では節分に、柊の葉っぱにイワシの焼いたのを
さして玄関に飾るそうです。
それに、秋田では節分の豆は、落花生を使うとか。
もともと節分には地域ごとの独自の風習があるようです。
こうやって太巻きのことをいろいろ調べているなかで、
節分になぜわざわざ決まった方向を向いて太巻きを食べるのか
ぼくは一つの答えを見つけました。

それはあるホームページの書き込みにありました。
それをここで勝手にご紹介させていただきます。
..........................................................................................................
関西って家庭行事の中で季節を家族みんなで
楽しむ文化があるんです。
そのような面ではおとうちゃんもおかあちゃんも
おじいちゃんもおばあちゃんも子供も孫も
みんなで太巻き丸かじりって楽しいですよ。
こういうことが子供が大きくなっても
出来る家庭は幸せやと思います。
..........................................................................................................
なるほどなーと思って。

起源がどうであれ、風習っていうのは家族のつながりを確かめ合う
大切なものなんだなと思って。
そういう意味では、
僕にとって不思議で不思議でたまらなかったこの風習は
おもしろいし、たのしい。
すばらしい風習じゃないかと思えたのでした。
それにね、昔からある風習だけじゃなくて
新しい風習がこれから生まれてもいいですよね。
それは文化を作ってるっていうことですしね。
ぼくも今年は相当恥ずかしいですが、

なんとか南南東を探しあててやってみるつもりです!
えぇ。

ではでは、みなさんほんとにありがとうございました。