2002/8/19  #24

こんにちは。ラムネ庵です。

お盆の間の短い休みから帰ってきたら
なんだか少し涼しくなっていました。
そして日も心なしか短くなったみたい。
もう夏も終わりなんだなぁと思って
ちょっとさびしくなりました。

さて、今回は前回ちょっとふれた
体内時計についてのお話。
なんでも体内時計をつかさどる遺伝子というのが
あるらしいのです。
こいつがどういうものなのか調べて、
あわよくば決まった時間に起きられるクスリとか
開発されてないかなー
と思ったんですが、
最初から予感はしていたものの
かなり難しかったです。
よっぽど「子供科学相談室」に電話しようかと
思いましたよ。

僕なりに解釈したことを
一息で説明しますね。

最初はショウジョウバエにそういう体内時計をつかさどる
遺伝子が見つかって、
人間にもそんな遺伝子があるんじゃないかということで
似たようなものを探したところ案の定人間にも
見つかったということなんです。
それが、つい5年前のこと。
人間の場合、
体内時計はちょうど目のすぐ裏側に位置している
視床下部の視交叉上核とよばれる部分にあって、
その大きさは直系1.5?とゴマ粒程度だそうです。
ここで約10個の遺伝子が、時計の機能を果たしてます。
この「時計遺伝子」が作り出す
たんぱく質の量が変化するのに応じて、
遺伝子の働きを活性化させるスイッチが入ったり
切れたりする仕組みを持ち、生活リズムを作り出しているわけです。
最近の研究で、脳の他にも体中に時計遺伝子が
あることがわかってきて、
脳の時計遺伝子が「親時計」として
「朝だぞー」とか「夜ですよ」という指令をだすと、
それが体中の時計遺伝子に伝わって
全身で時間が感じられるような仕組みになってるんだって。
なんと皮膚にも時計遺伝子があるそうですよ。
時差ボケなんかはこの体内時計がズレてしまうことが
原因みたい。

ふー、ざっとこんなところです。
どうですか? かなりいろんなことをはしょりましたが
わかっていただけたでしょうか?

で、決まった時間に起きられるクスリはないか
と思ったんですけど、

脳にある体内時計の遺伝子が指令を出す時に
分泌する「メラトニン」っていう物質があって、
これをクスリとして使うと
睡眠リズム障害や時差ボケの解消に効果があるのでは
ということで、現在、いろいろな研究がされているようです。
このメラトニン。ちょっと前にアメリカで騒がれて、
免疫システムを回復させることで老化を遅らせる作用がある
とかなんとかで、体内時計とは全然関係ない
若返りのクスリとして注目されたそうなんです。
「アメリカでは医薬品ではなく栄養補助食品として、
健康食品店やスーパーマーケットなどで買うことができ、
数百万人以上が常用している」ということですが、
どうなんでしょうねぇ。なんかあやしい。
インターネットとかで買えるみたいですけど
人体への影響についてはまだわかってないそうなんで
やめといたほうがよさそうですね。
なんか僕の期待してたクスリとも違うみたいだし。
でも、いつの日にか
決めた時間にぱっちり起きることができる
目覚まし時計ならぬ「目覚まし薬」が
開発されるかもしれません。

ところで、
いろいろ調べていて
すごく考えさせられたことがひとつあって、
それは、遺伝子が決めているのは
姿や形だけでなく、行動までも
遺伝子が関係しているという事実についてです。
体内時計の話も行動の部類ですよね。
昆虫とか多くの種類の動物たちは、
生まれてから誰にも教えられていないのに
ちゃんと行動してますよね。
食べ物をえたり、巣を作ったり、
これはちゃんと遺伝子にインプットされているから
に他ならないわけです。

僕らの行動も少なからず遺伝子によっていることは
否定できない。
そうすると感情ってなんだろうって思ったわけです。
例えば
恋をしたりするのも遺伝子に関係してるんだろうか。
好きになる子のタイプとかも
遺伝子に刻まれているていることなのかな。とか…。
そんな風に考えると少しさびしくなってしまいます。
行動があってそこから感情が生まれるのか。
それとも感情があって、僕らを動かしているのか。

わからなくなってきました。

なんにしても遺伝子は、生物を作る上でとても重要なことは
わかったけれど、すべてが遺伝子によって定義されてしまうのは
ごめんだなと思ったわけです。
感情も。んん、なんだか変な話になってしまいました。

ではでは、また来週。