2007/1/10  #29

冬の言葉

皆様、明けましておめでとうございます。昨年はドボク族ファンに年末のご挨拶もせず、大変失礼をばいたしました。

久しくコラムをアップしていなかったため、てきめんにドボク族ファンは激減の一途をたどり、今では全世界120万人から12人くらいまで減ってしまった。しかし、ワタクシはこれからもその12人くらいのファンを大切に、ぼちぼちコラムをアップしていきたい。炭焼き職人のインタビューの編集も途中で止まっていたので、再開しなければいけない、まさに有言不実行の年だった。

この一年を振り返ってみると、ただただ仕事をして終わった一年であったように思う。頭はほとんど使わず、体だけ酷使して、帰宅し風呂に入り、ビールを飲んでしまったらもう最後、なんにもする気がしなくなってしまう。だから、いろんなことが思考停止状態のまま、アっという間に過ぎてしまった。

昨年だいぶお世話になった、ガチンコ連隊長殿は、やはり引退宣言を覆して、今年もバリバリに働いている。12月の忙しい時分には、肋骨を折ってしまい、医者に止められてもなお現場に来るというガチンコぶり。新年早々からヤル気満々、いやはや、である。

独立して自分の仕事の基盤を、当初3年はかかると思っていた状態に、これまでの2年で持って来ることができた。改めて、人間関係、人との繋がりに対して感謝しなければならないと、本当に思う。これからの一年は、いろんなことをゆっくりと考える時間にしたい。冬の季節といってもいい。樹木の冬芽のように、来るべき春のために、エネルギーを蓄え、厳しい寒さにじっと耐える冬芽のようになる。そして付け加えるなら、冬はワタクシが一番好きな季節なのだ。


冬の言葉
        高村光太郎

冬が又来て天と地とを清楚にする。
冬が洗ひ出すのは万物の木地。

天はやっぱり高く遠く
樹木は思ひきって潔らかだ。

虫は生殖を終えて平気で死に、
霜がおりれば草が枯れる。

この世の少しばかりの擬勢とおめかしとを
冬はいきなり蹂躪する。

冬は木枯らしの喇叭を吹いて宣言する、
人間手製の価値をすてよと。

君等のいぢらしい誇をすてよ、
君等が唯君等たる仕事に猛進せよと。

冬が又来て天と地とを清楚にする。
冬が求めるのは万物の木地。

冬はカナジキを打って又叫ぶ、
一生を棒にふって人生に関与せよと。

かつて、この高村光太郎氏の詩は、ワタクシに衝撃を与えた。一生を棒にふって人生に関与せよ、なんてすごい言葉なんだろう。一生を棒にふってまでも、今生の人生に関与せよ。。。まづは、このことから考えてみたい。

今年一年が皆様にとって、幸多き年でありますように
聞き耳の皆さんとドボク族を今年も宜しくお願いします。